白熱したメキシコ戦、皆さん見ましたか?
昨日記事でも書きましたが、ちゃんと7時半に起きて最初から最後まで見てました。
予想通り、メキシコのサンドバルと佐々木の投手戦ではじまり、甘い球をスリーランとされて、苦しい戦いでしたが、4回以降粘りの攻撃で最後の最後で逆転できて涙を流しました。
過去見てきた野球の試合の中で1番興奮したかもしれません。
エンゼルスの大谷の1塁コーチであり、メキシコ代表のギル監督はこう述べました。
「Japan advances, but the world of baseball won tonight.
(日本が勝った。しかし、今夜の試合は野球界そのものの勝利だ)」
今回メキシコは1次リーグでアメリカを下し、予選1位で初の準決勝まで進みました。プールAでは全チーム2勝2敗の大混戦、プールDでは優勝候補のドミニカの敗退、アメリカ VS ベネズエラ戦の満塁HRによる大逆転など、連日マイアミは超満員とWBCとベースボールの盛り上がりがハンパないです。
この大会で間違いなく世界でベースボールが浸透していくと思います。
その序章が今まさに行われています。
そして、今日、日本 VS メキシコでも歴史に残る一戦になりました。
個人的にしびれたシーンを振り返りたいと思います。
- 7回2アウトから近藤、大谷が繋ぎ、吉田のスリーランホームラン
- 8回の最小限の失点と最小限の1点をもぎとる
- 9回の大谷の初球ツーベース→ヘルメットを投げ捨てて、ベンチを鼓舞
- 吉田が後ろを信じて四球を選び、切り札周東の登場
- 誰もが待ちに待った豪快な一打 復活の村上
7回2アウトから近藤、大谷が繋ぎ、吉田のスリーランホームラン
この回2アウトからこんちゃんがヒット、大谷が四球と粘り、チャンスメイクをしました。
バッター吉田に対して、チェンジアップ、釣り球とあらゆる手でせめられたんですが、最後に一度空振りしている内角低めのボール球になるチェンジアップをすくい上げてホームランにしました。
ファールになると思っていましたが、うまくスイングを残して振りぬきまさかのホームラン。
同点となるこの一打で大きく、試合の流れが変わりました。
この時点で攻略に苦しんでいたサンドバルが下りていたので、残りの2回で逆転するチャンスは非常に高くなりました。
それにしても、吉田もすごいけど、塁をためて、繋げる野球に徹したこんちゃんと大谷にはあっぱれ!
8回の最小限の失点と最小限の1点をもぎとる
8回の表、ここで山本がメキシコ打線につかまり1点とられましたが、湯浅がなんとか1点で抑えてくれました。
大量得点が入ると試合も決まりかけてしまいましたが、まだ2回ある攻撃で2点差で抑えられたのが大きかったです。
そして8回の裏、岡本のデッドボールと山田のヒットで1,2塁にし、源田のスリーバントで進塁→山川の犠牲フライでなんとか1点差まで追いつきました。しかし、9回は最強の上位打線ではじまるので、ここでの1点が本当に大きかった。
下位打線でもぎ取った1点でしたが、きちんと投手陣が守り抜き、9回につなげることができました。
また、岡本の代走が切り札の周東ではなく、中野だったのもキーになりましたね。こちらは後述します
9回の大谷の初球ツーベース→ヘルメットを投げ捨てて、ベンチを鼓舞
これがかっこよすぎました。
この1点を追う大事な場面でノーアウト2塁にして、チームメイトを煽って勢い付けさせる。
こういう時って相手のピッチャーからしたら精神削れてコントロール乱れるんですよね。(経験談泣)
決して甘い球じゃなかったですが、さすが絶好調の大谷、シーズン中ずっと見てきましたが、何かしてくれる感がハンパないです。
まるで茂野ごろうが漫画の世界からでてきたような、いやそれ以上のシチュエーションだ。
吉田が後ろを信じて四球を選び、切り札周東の登場
相手ピッチャーも動揺し、ボール先行となった3-0。ここで一度カウントをとりに甘い球がきましたが、吉田は振らず、再度ボールを選び、村上を指さして託しました。
このシーン吉田もかっこよすぎ。。。
そしてここで、吉田に代わり、切り札の周東を代走に送ります。場合によっては延長戦もあるので、吉田は下げたくないところですが、栗山監督が勝負所とみて、村上に託しました。
これで、村上も腹をくくります。
8回でも代走の機会があったが、温存し、ここで周東を投入し、すべてを村上に託した栗山監督がかっこよすぎる・・・
あきらかにTwitterでは否定的なコメントが多かったけど、個人的にはずっと信じていたので、この栗山監督采配には涙がでました。
誰もが待ちに待った豪快な一打 復活の村上
言わずもですね。決めてくれました。
何度も外野の頭を超えなかった今日の打線でしたが、最後の最後で超えていきました。
そして、フェンスのバウンドをうまく処理したセンターでしたが、圧倒的な速度で周東がホームイン。最高の形で勝利をつかみました。
4回から何度もチャンスメイクをするもあと一歩が及ばなかった日本。しかし、4点以上の差を作らなかった佐々木や山本、湯浅、大勢。最後まで攻撃の手を緩めず、あきらめなかった日本打線。
そして、最後までチャンスをうかがい、信じ切った名将栗山監督。
本当にすべてが詰まった最高のゲームでした。
いよいよ、待ちに待ったトラウト率いるアメリカ戦。
大谷VSトラウトが見れるのか、日本の野球がオールスターメジャーリーガー軍団に勝てるのか。
朝8時プレーボールです